予防接種イメージ

インフルエンザ

インフルエンザは、高熱や頭痛、関節痛、筋肉痛、倦怠感などの症状があらわれる病気です。
インフルエンザワクチンの接種は、13歳以上の方は原則1回の接種、13歳未満の方は2回接種する必要があります。年齢は1回目に接種した時点での年齢になります。13歳以上の方の接種回数は原則1回ですが、医師により2回接種が必要だと判断された場合は、それに従ってください。

インフルエンザはシーズンごとに流行するタイプが異なり、どのタイプが流行するか予測した上でワクチンが製造されています。そのため、昨年インフルエンザワクチンを接種した方でも、もう一度接種を受けることをおすすめします。

肺炎球菌ワクチン

肺炎球菌感染症は、肺炎球菌に感染すると引き起こされる病気で、気管支炎や肺炎、敗血症などの合併症を引き起こすことがあります。日本人の高齢者の3~5%は、肺炎球菌が常在しているといわれています。

肺炎球菌ワクチンは、23種類の血清型に効果が確認されているワクチンで、平成26年10月1日から接種が始まりました。肺炎球菌ワクチンの接種は、1回です。

2023年度までは、65歳、70歳、75歳、80歳、85歳、90歳、100歳になる方、60歳~65歳の方で心臓、腎臓、呼吸器に日常生活が極度に制限されるほどの障害がある方、またはヒト免疫不全ウイルスによる免疫機能に日常生活がほとんど不可能なほどの障害がある方は、定期接種の対象になります。

HPV(子宮頸がんワクチン)

HPVとはヒトパピローマウイルスのことで、HPVに長期に渡り感染すると子宮頸がんが発生すると考えられています。

現在、日本で接種が受けられるHPVワクチンは2種類あります。サーバリックスⓇとガーダシルⓇです。
予防接種法に基づくと、どちらのワクチンも中学1年生になる年度に、半年間で3回の接種を受ける必要がありますが、接種を受ける間隔が異なっています。

サーバリックスⓇは、1回目の接種を受けてから1ヶ月後に2回目の接種、さらに5ヶ月後に3回目の接種を受ける必要があります。
ガーダシルⓇは、1回目の接種を受けてから2ヶ月後に2回目の接種、さらに4ヶ月後に3回目の接種を受ける必要があります。

自分がHPVワクチン接種を受けても平気な健康状態か不安な方は、医師に相談して有用性やリスクをよく理解して上で受けるようにしてください。

MR

MRワクチンとは、麻疹風疹混合ワクチンのことです。
麻疹は空気感染、風疹は飛沫感染ですが強い感染力があるため、ワクチン接種が最も有効な予防法となります。

MRワクチンは2回接種が推奨されています。1回の接種だけでは、麻疹と風疹に対する免疫を獲得するのが不十分で、ワクチン接種を受けたにもかかわらず感染する方がいました。そのため、2回の接種が推奨されています。1回目の接種で免疫を獲得できなかった方も2回目の接種を受けることで免疫獲得率が97~99%以上という報告があります。

MRワクチンは生ワクチンという種類のワクチンで、胎児に何らかの影響を及ぼす可能性があるため妊婦は接種できません。また、接種後2ヶ月程度は妊娠することは避けてください。